冬の嵐にも負けず、ワシントンで数千人の行進
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ワシントン――金曜、数千人もの敬虔なプロライフの人々は冬の嵐Jonasの脅威にもめげず、ロー対ウェード判決(注1)の43周年目の記念日に行われた2016年命のための行進(2016March for Life)に参加し、人工中絶の廃止を訴えて連邦最高裁判所まで行進をした。
行進に先立って、ワシントンモニュメントの前で、共和党の大統領立候補者であるCarly Fiorinaといった著名なプロライフの主唱者たちによる決起集会が始まった。ちょうど雪が降り始めたときであった。しかし、冬の嵐の早い到着にもめげず、参加者たちは2マイルに及ぶConstitution Avenueをあるいた。
「今日のような日にこんな場所にいつなんて、世界の人々は私たちのことを少し狂った人だと思うかもしれない。けどここにいる我々は、中絶によって侵害される人間の権利のために戦うことに比べれば、どんな犠牲だって厭わないと解っているんです。」命のための行進の代表者であるJeanne Manciniは行進の前に参加者に語った。
今年の行進のテーマである「プロライフと女性の権利は協力し合える」は、中絶反対派は女性と敵対している、または「女性に対する戦争」を仕掛けているという中絶賛成派がよく使うレトリックと戦うためのものである。
「第一に、そして最も重要なことに、子どもを産めるという女性の能力は素晴らしく、美しく、驚くべきことです。これは女性に受け継がれているものなのです」Manciniは言う。「これは奇跡であって、負担ではないのです。生物学的に母親にならないかもしれない女性にとっても、それは同じことです。これは美しいことなんです。母親になる能力というのは、人として女性とは誰かということの一部なのです」
Manciniは、人工中絶を行った女性たちが、肉体的精神的な苦痛を経験し、結果中絶のために命を落とした様子を詳細に述べた。中でも、2003年にカリフォルニアの米国家族計画連盟に入っている病院で、18歳のHollie Pattersonが中絶のための医療行為を受けたあと、クロストリジウム・ソルデリの毒によるショックにより命を落としたことを強調した。
最高裁判所の建物の外では、プロライフ団体Silent No Moreの中絶被害者たちが、中絶を受けたばかりに一生の後悔と痛みを負ったことを証言した。
カリフォルニア出身のIreneは、12年前の妊娠で危険な状態に陥ったとき、中絶が「応急処置(quick fix)」だと語られた
薬物による中絶を受けたときに妊娠24週目だったと、Ireneは説明する。しかし、薬物はすぐには彼女の娘を殺すことはできず、彼女は結局地元の病院の分娩室で7時間かけて産まなければならないことになり、すぐにその後彼女を埋めなければならなかった。
「彼女は本当に美しくて、今はカリフォルニア南部の墓地に埋められています。私は最近8歳の息子に、墓地に彼女を訪ねなければいけないのは、私のせいだと言いました。中絶は応急処置ではなく、絶対的に屈辱的で、絶対的に破壊的なことです。」
1975年に18歳で最初の中絶を受けたというMary Annとその彼氏は、中絶を受けることを決めた際に、1973年のロー判決のことを考えていたと言う。「もし政府がOKというなら、中絶してOKなんだと私たちは思ったのです。」
「静脈注射とひどい体の痛みを覚えています。薬を大量に投与されて、車まで歩くことができませんでした。起きるまで数日かかりました。」Mary Annは詳細に語る。「中絶の後、骨盤の炎症と、子宮内膜症と、卵巣のう胞によるひどい痛みに苦しみました。さらに2010年には卵巣がんのために子宮摘出をしました。両乳房の摘出もしました。自分がしたことに対して、肉体的、心理的、霊的な副作用があるなんて、私は知らなかったのです。」
「私はOKだろうなんて大きな嘘を私は信じていたのです」とMary Annは加えた。
ロードアイランド出身のJulieは、妊娠した時17歳で大学への進学する予定だったという。彼女もまた、中絶が彼女の妊娠という問題を解決すると信じていた。その時は彼女に与えるダメージが一生ものだとは思っていなかったと、彼女は説明する。18年後にキリスト教へと回心するまで、子どもを殺してしまったことで、彼女はアルコールや乱交といったサイクルに取り込まれてしまったという。(つづく)
ドナルド・トランプと福音主義者
「ドナルド・トランプは神と福音主義者と"素晴らしい関係"にあると主張している」
by Stoyan Zaimov, Christian Post Reporter
(アメリカの大統領選の立候補者であるドナルド・トランプは、サウスキャロライナのMyrtle Beachで行われたサウスキャロライナ・ティーパーティー連合会議でスピーチをした。写真は2016年1月16日付のものである。ムスリムはアメリカ合衆国への入国が許されるべきではないとトランプが言ったのち、イギリスからトランプを追放することを呼び掛けた署名に50万人以上の人々が署名をした。その署名についてイギリスの議員は2016年1月18日に討論する予定である。)
共和党の大統領候補であるドナルド・トランプは、インタビューの中で、彼は神と「素晴らしい関係」にあると主張し、実際に彼がどのような生活を送っているか知ったら人々は驚くだろうと語った。
トランプはCNNで日曜に報じられたState of the Unionの中で、「過去数年の話をしているんだ。とても良い生活をしてきた。そうしようと努めているし、いい生活を送っている。率直にいうと、だからIowaでうまくいっているんだ」
CNNの記事では、三人目の妻とただ今結婚しているトランプは、彼の結婚や離婚の歴史は1990年代には「ゴシップ記事を埋めてきた」のを見てきたが、そのような問題は今や過去の話だと語る。
「私は素晴らしい結婚をして素晴らしい妻を今もっているし、これまでもしてきた。私の2人の妻もとても良い人々だった。彼らを責めることはしない。しかし、恐らく君とおなじように、私は一日に22時間働いていたんだ。」彼は語る。「私の仕事はとても強力だったから私に責任がある。それが良いことか悪いことか私にはわからない」
2015年の上旬、大統領選に参戦することを表明する前に、彼は誇りある長老派で、連邦議会においてキリスト教を代表すると誓ったと彼は語っている。
「まず第一に私はプロテスタントだ。私は長老派だ。それを誇りに思っている。本当に誇りに思っているんだ。」トランプはCBNのDavid Brodyに6月頃語った。「本当だよ、もし私が選挙で買ったら、長い間最近みられなかった最も素晴らしいキリスト教徒の代弁者になるだろう」
ところが7月に入ると、トランプは今まで神に赦しを求めたことが今まであるかどうかわからないと言った。
「私は今まで神に赦しを請うたことがあるかよくわからない。私は神についてそのようなイメージを持っていない」トランプはアイオワ州のAmesで行われたFamily Leadership Summit で、質問に対して答える中でそのように語った。
さらに、「教会にいって小さなワインを飲み小さなクラッカーを食べるときが、赦しの形なんだと思う。浄化された気持ちがするから、私は出来るだけ頻繁にいくようにしているよ。私が言えることは、これを続けてちゃんとしよう、ということだ」
トランプは9月に40人の宗教的な指導者たちとのプライベートな会議の中で、公にしていないだけで彼は信仰をもっていると語り、彼のイメージを強いものにしようと試みた。
しかし、南部バプテスト連合の倫理と信仰の自由委員会の代表であるラッセル・ムーアは、トランプは福音主義の主流派が異端とみなす人々と会っていたとその会議を批判した。
「働きかけることができる福音主義者だとトランプがみなしてきた人々は、たいてい富の福音(註1)を説くタイプで、彼らは主流派の福音主義者からは異端だと思われている」ムーアはPoliticoの記者に語る。
「トランプは癒しや富を説いたテレビ伝道師(註2)のより世俗的なバージョンとして自分を位置付けようとしているようだ...。彼が未来について約束している事柄についてやっていることは、富の福音を売り歩いている人々と非常に似ている」と彼はさらに語った。
(註1 信じれば裕福になると説くタイプのキリスト教)
(註2 televangelist テレビを主な媒体としてキリスト教の教えを説教する人々。)